以前このブログで「北海道はスギ花粉が無い!?ピークの時期は道内へ来ると天国」という記事を書きました。
北海道にはスギ花粉症がないよ!とお伝えしたのですが、実は手放しに喜んでもいられなかったりします。
というのも、北海道には道内特有の花粉症「シラカバ花粉症」があるからです…。
ここでは白樺花粉症の特徴や症状、飛散時期などについて書きたいと思います。
もくじ
北海道特有の花粉症「シラカバ花粉症」とは?
北海道といえば白樺並木の風景を思い浮かべる方も多いかもしれません。私自身も白樺を見ると「北海道だなぁ」と感じます。
そんな美しい樹木である白樺ですが、春の時期になるとスギ花粉のように花粉が飛散するんです。
北海道には杉はほとんどありませんが、白樺はかなり多い。よってシラカバ花粉もたくさん飛散する!これが厄介!
シラカバ花粉の飛散時期・期間
シラカバ花粉の飛散時期は、例年だと4月中旬から6月初め頃まで。ピークは5月前半頃になります。
関東などのスギ花粉の飛散期間に比べれば若干短いかなという感じ。
シラカバ花粉のシーズンに現れる症状
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、涙目など。
スギ花粉症とだいたい同じような症状が現れます。
北海道の花粉患者の割合
以下、「北海道におけるシラカバ花粉予報/北海道率総合研究機構林業試験場」より引用。
北海道の花粉症患者
スギ花粉症患者の割合 2.2%(全国で最も低い) 全国:26.5%
スギ以外の花粉症患者の割合 19.5% 全国:15.4%
※シラカバ花粉以外にも、イネ・ヨモギ花粉などが有ります。
シラカバ花粉症で口腔アレルギー症候群・果物アレルギーになる可能性がある
シラカバ花粉症が厄介なのは、同時に口腔アレルギー症候群になる可能性があることです。
口腔アレルギー症候群とは、フルーツ・野菜・ナッツなどを食べた時に口の中がかゆくなったり、ムズムズしたりといった違和感を感じる症状。
ひどい場合は呼吸困難、じんましん、腹痛などの症状が出る場合もあるそうです。
症状を誘発しやすいフルーツ・野菜・ナッツ
果物:リンゴ・キウイ・モモ・メロン・サクランボ・マンゴー・グレープフルーツなど
野菜:セロリ、ニンジン、トマト、ジャガイモなど
ナッツ類:アーモンド、ピーナッツ、クルミ、ココナッツ、ヘーゼルナッツなど
スギ花粉症の人はシラカバ花粉症になりやすい?
スギ花粉症の人が北海道に来て、必ずシラカバ花粉症になるかというと、そうではないようです。
ただ何らかのアレルギー体質の場合、また寝不足・疲れ・ストレスなどによって症状が出るようになることもあるそうです。
上記に引用した「北海道の花粉症患者の割合」を見る限り、2割以下となっていることを考えると、スギ花粉よりはなる確率が低いといえるのかもしれません。(スギ花粉は北海道を除く平均だと5割近くいるそうです)
また、シラカバ花粉症は短期間に北海道に滞在する場合は発症しにくいらしく、定住して何年か経って症状が現れることが多いとのこと。
スギ花粉症だった私は…
かくいう私はスギ花粉症でしたが、北海道定住2年目でシラカバ花粉の飛散ピーク時に目のかゆみを感じはじめました。
そして3年目にして完全にシラカバ花粉症、軽い口腔アレルギー症候群になりました(笑)
ストレスや日々の不摂生がたたったのかもしれません。
果物が殆ど生で食べられなくなったのはちょっと悲しい。ただ加熱すると食べられるようです。
個人的にはスギ花粉症のときよりもアレルギー性鼻炎の症状がかなり軽いので、それに比べればまだ良いかなと思ったりもしています。
北海道に定住を考えている方は飛散時期のピークにはこまめにマスクをするなど予防を心がけて頂ければと思います。